孤独死の原因とは?
近年、高齢化や核家族の増加により、孤独死が問題となっています。
ひとり暮らしの高齢者の問題というイメージがあるかもしれませんが、最近は若者にも孤独死となるケースがあり、決して人ごとではありません。
今回は、近年増加している孤独死について、その原因についてご紹介します。
孤独死とは
孤独死とは、ひとり暮らしの方が誰にも看取られず亡くなることです。
現在のところ法律的な定義はありませんが、2012年の内閣府「高齢者の健康に関する意識調査」では、孤独死を『誰にも看取られることなく亡くなったあとに発見される死』と定義しています。
孤独死を招く原因
孤独死は次のようなケースで起こってしまうことが多いようです。
- 高齢者
- 配偶者と死別、別れた方
- 未婚者
- 親族がいない、または付き合いがない方
- 持病がある方
- 仕事をしていない方
- 賃貸暮らしで近所付き合いが希薄な方
これらのケースから、孤独死の原因についてみていきます。
経済的困窮
総務省統計局のデータによると、単身世帯の貧困率は男性で36.4%、女性で56.2%と、2~3人に1人は貧困であることがわかります。
リストラや倒産により失職して、生活苦に陥ることがあります。
加えて、生活苦が原因で他人との関わりを避ける可能性もあるでしょう。
貧困状態では持病があっても医療機関を受診できず、病気が悪化し、結果として孤独死となってしまうことも充分考えられます。
生涯未婚率の上昇
「生涯未婚率」とは、生涯にわたって一度も結婚しなかった人の割合を示すもので、日本ではこの数値が年々上昇しています。
2015年時点での50歳時の未婚率は、男性23.37%・女性14.06%となっています。(国立社会保障・人口問題研究所)
つまり、ひとり暮らしの高齢者が増えており、孤独死数の増加に大きく影響していると考えられています。
人間関係の希薄化
人間関係の希薄化も、孤独死数の増加に大きな影響を与えていると考えられています。
内閣府の意識調査では、「町内会、自治会への参加頻度」について、1968年には49.1%が『だいたい参加する』と回答していましたが、2007年には51.5%が『参加していない』と回答しています。
「近所付き合いの程度」では、『ほとんど行き来しない』と回答した人の割合が、2000年の18.4%からわずか7年後の2007年には30.9%まで増加しています。
人間関係が希薄になると、困ったときに頼れる相手がいません。
もし怪我をしたり体調を崩したりしても頼れる方がいないと孤独死につながりやすくなります。
病気の放置や未発見
生涯未婚率の上昇や人間関係の希薄化とも関連がありますが、病気の放置やそもそも発見することができていないことも、孤独死の原因の一つです。
家族がいたり近所付き合いがあると、体調が悪いとすぐに病院に行くように促されますが、ひとり暮らしで周囲にも人がいなければ相談する相手もいません。
そうすると、病気を放置してしまったり、未発見のまま悪化してしまい、そのまま亡くなってしまうケースが出てきます。
まとめ
日本ではますます高齢化が進み、今後も孤独死は増えていくと考えられています。
孤独死はひとり暮らしの高齢者だけの問題ではなく、若い世代にも孤独死のリスクは存在します。
「若いから大丈夫」と思い込むのではなく、互いに連絡を取り合える環境を作っておくことが対策のひとつと言えるでしょう。
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