孤独死の現場で特殊清掃が必要な場合とは?

孤独死とは、ひとり暮らしの方が誰にも看取られず亡くなることです。

孤独死の場合、死亡という事実を周囲が認識するまでに時間がかかることが多く、ご遺体が腐敗や乾燥などの変化を起こしていることも少なくありません。

孤独死した現場を、すぐに回復させる必要が生じることもあります。

今回は、特殊清掃が必要になる状況について解説します。

現場の処理は誰がするのか

ご遺体があった場所の処置については、ご遺族や物件管理者が対応する必要があります。

しかし、時間が経過してご遺体に変化が生じていた場合、ご遺体があった場所にも様々な影響が加わっており、個人レベルでは対処が困難なケースがほとんどです。

孤独死の現場で発生するリスク

時間が経って発見されたご遺体のある現場では、細菌やウイルス、害虫・害獣、においなどの発生リスクがあります。

死後、数週間や数ヶ月が経ったご遺体が腐敗すると、体液や血液、排泄物等が流れ出るようになります。

特に夏場など気温が高い時期は進行が早く、数日で腐敗してしまいます。

人が細菌やウイルスに感染した場合、これらの細菌やウイルスは宿主が死亡しても死滅することはないため、ご遺体だけでなく、流れ出た体液や血液、排泄物等についても細菌やウイルスが存在しており、感染症のリスクが生じています。

したがって、ご遺体があった場所については表面的な部分だけではなく、内部に至るまできちんと清掃・消毒をする必要があります。

また、ご遺体の腐敗が進むと、うじ虫やハエ、ネズミなどといった害虫・害獣も発生します。

これらの害虫・害獣は伝染病を有しているリスクがあり、特にネズミはフンや尿にも伝染病の元となる細菌やウイルスが含まれる上、尿をしながら動く習性があるために、家の中全体で感染リスクが生じてしまうことになります。

こういったリスクから身を守るために、防護服やマスク、手袋などといった装備を正しく装着して臨む必要があります。

ご遺体の腐敗によるにおいも、体液や血液と同様に表面的な消臭を行っても除去しきれるものではありません。

床・畳・壁紙などに染み込んだ場合、その部分を取り除かないと再度異臭がしてきてしまいます。

ご遺体の腐敗によるにおいを適切に除去するためには、市販の薬剤等では不十分であり、専門業者が取り扱うような強力な薬剤による適切な処置が必要になります。

特殊清掃で行うこと

このようなリスクを考慮すると、孤独死の現場の処置は、専門業者による特殊清掃を依頼するのが適切であると言えるでしょう。

ご遺体が発見された現場の特殊清掃で実施される作業内容は以下のようなものです。

消毒

最初に行われるのは消毒作業です。

感染症のおそれがある状況では安全に清掃作業を行えませんし、次に誰かが住むこともできないままになるためです。

害虫の駆除

遺体が発見されるまでの期間によっては遺体の腐敗が進み、現場に害虫が発生している場合があります。

害虫の発生量や種類に応じて、適切な形で駆除されます。

汚損箇所の清掃、解体、リフォーム

遺体からの体液や血液によって現場が汚損されている場合には、特殊清掃業者は汚損箇所の清掃、必要に応じて解体を行います。

フローリングなどに汚損が染み込んでいると、特殊薬剤を利用しても汚損が落ちないことがあるため、その場合は最終的に張り替え作業などのリフォーム工事が施されます。

遺品整理

特殊清掃の作業の中で、故人の遺品がある場合には整理します。

処分すべき不用品などと区別するために、遺族が立ち会うケースもあります。

消臭・脱臭

孤独死の現場清掃が終了した段階で、オゾン消臭・脱臭作業が行われます。

これによって、孤独死の現場に漂っていた悪臭が取り除かれます。

まとめ

孤独死の現場の処置をご遺族や関係者が行う場合、様々な手続きを行いながら対応しなければなりません。

身近な人を亡くしたことによる精神的な辛さもあるなかで、ご遺体の発見場所の処置を自分たちで行うのは、相当困難であると言わざるを得ません。

専門業者に依頼するのが最善の選択でしょう。

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